更年期うつは迷わず病院へ
私は、「気持ちが落ち込んでしまったり不安な気持ちで夜が眠れなくなってしまったの…」という方には、絶対に病院の受診をおすすめするようにしています。
なぜなら、それが更年期障害の症状なのか、それとも本当のうつなのかどうかは自分では判断出来ないからです。閉経のタイミングでうつになる方もいらっしゃいますからね。
例えば、生理が無くなってしまったことで、自分に女性としての意味を見いだせなくなったと悩んでうつになる方も少なくはありません。実際、ここから一気に老いていく女性が多いのです。生理が無くなったことで、自分の体が確実に老化していることに気付いてしまうわけですから。すると、今度は老後への不安で頭がいっぱいになってしまったり。老後への不安が原因となるうつは珍しいものではありません。
喪失感もうつの原因に
他にも、いわゆる空の巣症候群と言われる状態になる方が多いです。生理が終わる頃というのは、子育てが終わる頃でもあります。就職をしたり結婚をしたりで子どもが巣立っていくことにより、何ともいえない喪失感を感じてしまうのです。巣立っていくことはとても喜ばしいことなのですが、やはり寂しさも強いですよね。そして、この喪失感がうつを作り上げてしまうのです。
こういった、老後への不安や喪失感が原因によるうつの場合、いくらホルモン補充療法をしていても治りません。治らなければ余計に心は疲れてしまい、うつは悪化していく一方なのです。実際には更年期障害の症状が終わっているのに、ずっとずっとうつのまま苦しい思いをしていく方もいらっしゃいます。ホットフラッシュやだるさは改善したのにうつだけはなかなか治らない…という場合、もっと違う方面からアプローチしなければなりません。
病院や医師選びも大切
更年期なの?じゃあ更年期障害ですね、なんて言わずにじっくり話を聞いてくれる医師との出会いも必要です。もし、今現在更年期うつに悩んでいて同じ先生に長くかかっているのならセカンドオピニオンに行ってみるのも良いでしょう。うつの原因がどこにあるのかをしっかり探っていくことが大切です。
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